北朝鮮の化学戦脅威と積極的対応策

金サンボム

目次
 
bullet要約
bullet1.緒論
bullet2.化学兵器の種類及び化学戦の歴史<略>
bullet3.化学兵器関連協約<略>
bullet4.北朝鮮の化学戦脅威
bullet5.化生放作戦と防空戦力
bullet6.結論

要約

 北朝鮮は、現在、体制存立の不安、経済的難局の深刻化、国際的孤立等、三重苦の総体的危険状況に直面している。北朝鮮体制の危うさが深刻化すればするほど、彼らの奇襲挑発の可能性は、大きくなっている。

 北朝鮮の全面的挑発時、最大の脅威の1つとして台頭するのは、彼らが保有しているものと推定される5千t推量の化学兵器による大量奇襲攻撃である。化学兵器は、低廉な費用で簡単に製造でき、致命的な大量殺傷能力も持っており、「貧者の核兵器」と呼ばれている。

 しかし、最近では、人間に必要以上の苦痛を与える化学兵器の残虐性が問題化し、その使用に対する非難的な視点が一般化している。1992年1月にパリで新たに制定された「化学兵器禁止協定(CWC)」には、現在、164ヶ国が署名、韓国を含む78ヶ国が批准を終え、去る4月29日に国際的に発効した。

 しかし、北朝鮮は、CWCへの加入を公開的に拒否しており、有事の際、化学兵器使用の可能性を無視的に認定している。

 本論文は、化学戦の歴史、北朝鮮の化学戦脅威等を概括的に調べてみて、これに対する我が国の対応策を上空戦力と連係して提示した。周知の通り、化学兵器は、人間が開発した最も残忍な兵器と評価されている。

 少量の毒ガスが散布されても、周辺の戦闘員や民間人は勿論、草木も枯れ、生態系まで荒廃する。現代の化学兵器のこのような残虐性を見ると、一旦化学兵器が投下されれば、かなり十分な防御手段を備えていたとしても、その被害は、夥しくなるほかないだろう。化学兵器に対する恐怖を最小化するためには、北朝鮮の化学兵器攻撃能力自体を無力化させるか、攻撃が遂行されても我が軍の地域に投下される以前に撃墜する「積極的防御」手段が講究しなければならない。

 北朝鮮の化学兵器生産施設は、全て平壌以北地域に位置しているが、貯蔵所は、大部分の休戦線付近に密接しているものと知られている。

 北朝鮮が休戦線付近に前方配置されている航空機と地対地ミサイルを利用し、奇襲攻撃を施行できる場合、首都圏到達以前に対処できる時間的余裕は数分に過ぎない。

 従って、北朝鮮の化学兵器攻撃を早期に無力化させるためには、彼らの攻撃企図を事前に探知して、精密爆撃により攻撃の根源地を破壊し、発進に成功した航跡は、早期に撃墜するための方策が体系的に樹立されなければならない。

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最終更新日:2003/09/01

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